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2024.09.20

能登半島地震を経験し改めて学ぶ、防災意識向上の必要性。
~あなたの家族を護るために~|たかつかさ 淳弘

『皆さんは防災対策できていますか?』日本は地震大国です。
今回の能登半島地震を経て、金沢市としても多くの学びを得ました。南海トラフなど様々なリスクの注意喚起が出ている昨今、実体験を整理し、
① 能登半島地震の悲惨な状況について。
② 防災対策として市議会議員の立場で実践していること。

以上2点の内容でご紹介いたします。
 能登半島地震を経験し改めて学ぶ、防災意識向上の必要性。<br> ~あなたの家族を護るために~|たかつかさ 淳弘

① 能登半島地震の悲惨な状況について。

当時、金沢市の議会や委員会、対策会議などから上がってくる情報と石川県の対策会議の情報を毎日確認しながら、今何が起こっていて、何が必要なのかを考えて行動していました。
震源地近辺にも足を運び調査し、整理した内容が下記になります。
 

金沢市でおこっていたこと

・正月ということもあり、避難場所の鍵を持っている人が来ず、一方で津波のリスクなどもあったため、窓ガラスを割って侵入が発生。

→自主防災組織の見直し。ルールの徹底が必要。

 

・観光客も多い金沢では、帰宅困難者が駅にあふれかえった。

→近隣ホテル、避難場所へ誘導し解決していた。行政との連携を見直し。

 

・『山・高台へ逃げる』方が多く、山へ向かう道路で渋滞。平地で立ち往生。

→情報の取り方について。ルールの共有が必要。

 

・土砂崩れの発生した地域は地盤が悪いエリアに限定しており、そのエリアでは避難所へ集まる人が多く、食料不足の発生。

→ハザードマップの見方、日常の防災意識の向上が必要。

→個々人の避難袋や食料についての情報不足。

 

・罹災証明発行、行政処理の遅れ。

→地域ごとのルールがあるため、全国から人員派遣があっても対応困難も。

→行政間の差をなくす制度改革の検討が必要。

 

被災地付近でおこっていたこと

・下水道が使えないものの、生理現象は止められず、複数人の排泄物が積み重なる状況。また想定以上の人数が避難したため、流れない異臭漂うトイレの近辺で眠らないといけない避難者。加えて近隣のトイレは高齢者用となり、健常者は遠くで排泄するルールに。

簡易トイレの備蓄など対策が必要。

 

・上水道は拠点となるところには給水車はくるが、遠方は水を汲みにいくにも重労働。

水の備蓄、浄水が取れる環境の整備。

 

・食料の支給はレトルトなどが中心となり栄養バランスに偏りが発生。体調不良者増加。

食材の確保、避難袋の中身確認

 

・発災当初は1月。暖を取る方法が不足。体調不良者増加。避難所での感染症発生。

→自身の体温管理に使える物品不足

 
このほかにも様々な課題が発生していましたが、そもそも防災意識の向上が重要と感じました。ただ、防災のことを常に意識することは難しく、避難袋などの備えが必要です。能登半島で道路が寸断された集落にお住まいの方は自衛隊のヘリで集団避難することになりましたが、その際、持ち物は膝の上に乗る分のカバン1つだけでした。万が一の災害の際に持っていけるものは中身を厳選したカバン1個分になるかもしれません。そんな時何を準備すればいいか、極限状態で正しい判断はできるでしょうか?
 

② 防災対策として市議会議員の立場で実践していること。

市民発信、議員としての取り組み

防災に関する知識の向上と準備で、災害発生後の状況が大きく変わります。
そのため防災知識の共有団体を有志でつくって、勉強会などを開き情報共有を進めております。その中で避難袋の中身の選定なども講義の中に盛り込んでおり、下記を参考にして頂くことも推奨しています。
 
a. 避難袋の中身は適正か?

・家族構成にあわせた中身にカスタマイズは?常備薬、離乳食、趣向品など

・少なくとも年に1度は実施?食材の消費期限切れ、服装のサイズ確認など

・使い方がわからないものは入っていないか?防寒具、電気・光源など

 
b. 簡易トイレの備えはあるか?使用したことはあるか?
c. 水、火、電気などのライフライン確保、備蓄は問題ないか?
d. ハザードマップの見方を知っているか?
e. 家族の中で防災意識が高いのは自分だけになっていないか?
f. ローリングストックなどを意識しているか?
 

※ローリングストック:災害時に備えて普段から食べ慣れている食品を少し多めに買い置きし、消費した分を買い足して常に一定量の食品を備蓄しておく方法です。

 
いかがでしょうか。
   
能登半島地震を経験し改めて学ぶ、防災意識向上の必要性。<br> ~あなたの家族を護るために~|たかつかさ 淳弘
上記は一例ですが、これらを学びなおすキッカケづくりとして、防災意識・防災知識向上を目的とした教育団体『この指とまれ!』を結成しています。
メンバーは予備自衛官(元自衛官)、災害救護経験のある看護師、臨床心理士、子育て中の主婦、行政書士、市議会議員など、様々な職種で一緒に活動しています。関心がある方はご連絡下さい。
 

まとめ

この団体は多職種の団体ですが、それぞれの立場で物事を見るのは大切です。三人集まれば“文殊の知恵”、得意領域の異なる専門家が一緒に何かを作りだすことは本当に大切なことだと思います。参政党はそれらを政治でやっていきます。立場の異なる方の意見も合わせてできる限り納得できる社会につくりかえていくよう取り組みます。憲法や法律、条令などだけではなく、みなさんの暮らし方や考え方なども話しあいます。私たちと一緒に未来について“文殊の知恵”しませんか?
 


たかつかさ 淳弘
Takatsukasa Atsuhiro
能登半島地震を経験し改めて学ぶ、防災意識向上の必要性。<br> ~あなたの家族を護るために~|たかつかさ 淳弘
所属議会
金沢市議会議員(石川県)
 
経歴
京都産業大学 工学部生物工学科 卒業
①一部上場企業 メディカル部門 ②外資医療メーカー 元社員
 
Instagram:https://www.instagram.com/tktks.atsuhiro/

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