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米国で記事になった参政党

米国で記事になった参政党

 

2022/07/20 山下 政治
 

令和4年7月の参議院選挙が終わった。選挙前から街頭演説を始めていた参政党は大きな躍進を遂げた。令和2年4月に立ち上がった参政党はこの2年で党員数を9万人以上に伸ばし、巷では「参政党現象」と呼ばれた。ユーチューバーの間では「参政党バブル」などと言われ、参政党の演説会をアップロードすると閲覧数が増す動画景気にも貢献した。ユーチューバーの中には「コロナ関連やワクチン関連を話題にするとユーチューブからバンされるのでそのような話題は演説に加えないで欲しい」などと言うクレームもあったようだ。ユーチューバーは勝手に参政党の演説をカメラに収めアップロードしている訳で参政党から頼んだものではないから、このようなクレームを言われる筋合いはないのだが、参政党にとっては嬉しい悲鳴だったのかも知れない。

それにしても参政党員の選挙活動におけるチームワークは一糸乱れぬ見事なものだった。いかなる統制も受けずに党員一人一人が自主的に自分の時間を割いて手弁当で一丸となってやり遂げたのだ。全国のポスター貼りも党員だけで2日で貼り尽くした。何もしなかった筆者はただただ頭を下げるのみだっだ。
公示日6月22日以降の本格的な選挙戦に入ると街頭演説に訪れる民衆が日増しに増加していった。
圧巻だったのは投票前日の東京芝公園でのマイク納めの演説だ。この最後の演説に駆けつけた観衆はなんと10,500人だった。最後は「参政党!参政党!参政党!」コールが鳴り止まず、この映像を観ていた筆者も感動した。

しかし今年の参院選は歴史的暗部を抱えることになる。この2日前に安倍晋三元総理大臣が暗殺されるという事件が発生したからだ。
犯人は現行犯逮捕されたが、暗殺の詳細については目下調査中とのことだ。安倍氏は戦後の日本における総理大臣として第一人者であることは間違いない。安倍氏の掲げていた公約で憲法改正こそなしとげることはできなかったが、地球儀を俯瞰する外交は国際社会から今もなお非常に高い評価を受けている。

その安倍元首相の暗殺は日本中を悲しみのどん底に陥れた。そしてこの暗殺でほくそ笑むチャイナ。

日本で参政党がメディアに完全無視される中、米国World Tribune誌はいち早く7月10日、参政党に関する記事をアップした。「中国は安倍晋三元首相の暗殺を祝ったが、日本の国政選挙では安倍元首相の遺産はさらに大きく飛躍した。[1]」と題された記事だ。
この記事の冒頭は、「国政選挙を2日後に控えた安倍晋三元首相の衝撃的な暗殺は、日本における彼の強力な反中政策姿勢に打撃を与えたが、MAGA的ポピュリストの新党が出現したのである。[1]」MAGAとはMake America Great Againの頭文字を取ったトランプ元大統領のキャッチフレーズである。日本の場合はMJGA (Make Japan Great Again)となるであろう。いや、無理に英語にする必要はない。「偉大なニッポンよもう一度」でよかろう。意味としては「自国を愛し自国の権威を偉大に」と言ったナショナリズムのキャッチフレーズであり、そして「MAGA的ポピュリストの新党」とは参政党のことなのである。

記事の内容としては安倍元首相の米国での功績を連ねていると同時に安倍元首相と比較した岸田政権のチャイナ寄りの姿勢に多く言及している。また「バイデンホワイトハウスのグローバリズムと親中政策の『操り人形』と批判されている。[1]」とWorld Tribune誌では日本のメディアが言えないことをずばりおくびもださずにも出さず 指摘している。
「安倍元首相のリーダーシップが失われれば、比較的反中国である清和会派は、ますます過激になる中国に対して宥和政策を進めていくであろう岸田宏池会派に比べ、残念ながら大幅に弱体化する。[1]」とも指摘している。

参政党については、「一方、日本における重要な政治的発展は、新党「参政党」、別名「D.I.Y.(Do It Yourself)党の台頭である。[1]」
さらに神谷宗幣氏についても「2020年4月11日に神谷宗幣によって設立された政党は、多くの熱狂的な観衆を集め、そのリーダーは、NHKを中心とする日本の主流メディアによって保護されてきた「グローバリスト」の著名政治家を公然と名指して罵っている。[1]」
参政党の躍進の重要性はいままでメディアがタブーとしていたグローバリスト的政治家を真っ向から批判しているからだ、と考察している。

米国のメディアがいち早くこのように参政党に関して記事を出した意味は大きい。おそらくとうとう日本にも真の保守政党が出現したのだ、と感じ取ったのであろう。保守陣営の大将であった安倍元首相の暗殺事件により本当に日本にとって、いや世界にとって掛け替えのない一番大切な人を亡くしてしまったが、その遺産はしかと参政党に受け継いでもらいたい、という米国保守派の願いが込められた記事だと筆者は考える。この記事から 、もはや米国の保守陣営は自民党には期待しないであろう、と類推される。

選挙結果は、参政党は1,768,358標を獲得し待望の1議席を取ることが出来た。得票率も3.33%に達し政党助成金も勝ち取り国政政党としてようやくスタート台に立つことができた。
これから参政党には誹謗中傷デマ嘘フェイクによる攻撃がどんどん来ることだろう。しかし、そんなことにかまっている暇はない。参政党の掲げる教育・食と健康・国まもりの3つの重要政策を推し進め日本に活力を与えグローバリストに対抗することだ。
米国の保守陣営との交流も早い段階で実現してもらいたい。かつて安倍元首相が、トランプ氏を大統領になる前に訪問したように。

米国のWorld Tribune誌のこの記事、冒頭の参政党芝公園マイク納めのあの感動的な動画を載せているのである。芝公園といえば東京タワーがすぐそこで、安倍元首相のご遺体が安置されていた増上寺があるところだ!安倍元首相も参政党の芝公園の演説を聞いていてくれたことだろう。そして最後に観衆が自ら発した「参政党!参政党!参政党!」の10,500人の叫び声は増上寺まで届いたはずだ!

安倍さん、「参政党!」と叫んだ観衆は「あなたの遺志を確と受け継ぐぞ」と言ったのです。天国より日本の行く末を見守っていて下さい。
(了)

参考文献
[1] https://www.worldtribune.com/china-celebrated-his-assassination-but-abes-legacy-surged-in-japan-elections/

画像
参政党東京城南支部(公式)on Twitter: “これが「民意」です!!!!!#参政党#芝公園

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